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築35年の鉄器にコンクリート造の事務所併用住宅のリノベーション。この住宅は5階建てのRCの事務所ビルの3,4,5階を占める住居です。そのうちの3,4階部分に手を入れました。躯体を残して完全に模様替えをするスケルトンリフォームです
様々な理由からこの建物自体過去に3回大がかりな増築をかけています。継ぎ足しに継ぎ足しを重ねる増築が行われ、その構造体はもとよりエキスパンションを挟んで分断された建物の給排水、電気の系統も全てが複雑な形をとらざるを得ない状態でした。

ここではそれまでの痕跡を一掃すべく、これまでの増改築の最終形として存在するRCの構造体をもとにその中に新しい生活空間を再構築していくという方法が唯一の選択肢でした。一方で建築主側の「理想とする生活」は非常にわかりやすいものであったのと、またその理想像が形として表しやすいものであった事から「理想的な形態」を既存の構造躯体の中にパズルのように落としこんでいく作業と、結果的になりました。


この住宅のリビングは約40畳のスペースを斜めに分断させた壁によって切り取られた片側になります。扇形の形をとるため見る方向によってはパースペクティブな奥の深い空間になり、またその反対向きにはは「近く感じる」姿が現れます。

上の写真はそのパースペクティブの効いた遠近感の深いリビング入り口からの様子、一方で左の写真はその逆の様子。必然的にこの様に動線には方向付けがなされ乳白色のガラスブロックの壁と相まって日常生活に空間がメリハリを与えます。

また壁面の造作家具は下の段がオーディオボード、上の段が各種日用品の収納スペースとなっていて、壁面収納を小さな連続するユニットから構成します。


玄関ホール。事務所関連の書庫が5階にあるため玄関と階段は事務所と半分共有になっています。そのためにそこを仕切る建具が必要で、複雑な構成を取ります。

住宅のエントランスから内部を見た様子。壁が途中で止まり、ガラスの入った欄間部分を通して中の気配が漂います。床は、共有部分のタイルがそのまま室内深くまで入り込みます。

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