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建築的には、和風の中に挿入する洋室、または洋風の中に挿入する和室、そういったシーンではその都度その切り替わる部位のディテールに様々な工夫がなされます。この計画でもそれは例外でなく、写真の中央の廊下を挟むニ室は和室の造りをしていて一方でその廊下は洋風の仕上がりが階下から連なってくるため、必然的にそこになんらかの「仕掛け」が求められ、同時にそれが全体の構成のひとつの肝になることは明快でした。また視覚的にも、立ち位置を変えこの廊下を介して片方の和室からもう片方を見た時に、洋を挟んで和が連続するため明らかな洋の存在だけはそこでは避けなければならない点でもありました。


洋室の方から和室を見て、更に和室の窓を通した見た外の情景です。和室内にピクチャーウィンドウを設けたのは自分としてははじめての試みで、濃いめの床に柔らかく写り込む外の景色がどこか「懐かしい感じ」を彷彿させればと考えました。

このような平面計画的な流れからその廊下は造りは洋、一方で視覚的には和にならざるを得ない、といったなかその中間領域のありかたを模索していきました。そもそもこの廊下そのものがリフォームにより付加された新しい要素であったため(それまでは2室が完全にくっついた部屋割りでした)新しい要素が空間全体のなかで浮いてしまうことだけはまず避けようとしました。

障子の上端と下端は一行空いてます。障子紙のスクリーンが着地寸前の感じ、を試みました。


その廊下を振り返った様子。ここでもピクチャーウィンドウとして切り取られた自然が室内の床に柔らかく写ります。階段の手すりも最も最小限でミニマルな存在に。


1階におりていく階段と周囲の自然を切り抜いたピクチュアウィンドゥたる大きなFIX窓の様子。階段を上りながら、または降りながら、目の前の風景が重なって動きます。

 

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