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可動間仕切りの壁に近づいたところ。穏やかに仕切られる個室的な空間をめざしました。





可動間仕切りで軽く仕切られたスペースはこの様に「少し軽く仕切って」の感覚です。
ともに澤口知之氏のコレクションである古い家具と近世の版画、その家具に置かれるブルネッロのワインが心



その可動間仕切りの内側から振り返った様子。インテリアデザインの一つの方向性として「立つ位置による異なる情景」を考えます。異なる矩型を平面的に角度をつけて絡ませることにより常に視界は変化します。イタリアの小都市のもつ「路地」の感覚をこの店舗に反映できれば、と考えました。

イタリア料理はその構成が単純であることは先に触れました。単純であれば単純であるほどその神髄をそのまま表現するのは難しい仕事です。それは料理だけでなくあらゆる「創作」の領域で同じです。背後で実に多大なエネルギーが費やされる、これも同じです。
「単純な本物」を用意するためにその調理の工程は長く、結果としての作品としての料理が客の面前に出てくるまでは実に長い時間 がかかります。すなわち「仕込み」に多大な時間を費やします。澤口氏は丸一日か けてこの仕込みを行います。気取らず、飾らず「食」としての機能を満たすべく皿にのったその料理はその様に背後に非常にに長い時間をかけた「気」が込められた「単純な本物」なのです。それこそが料理人が客に対して用意するプレゼンテー ションであり、自己の表現でもあるのです。

「客」に対する「食」のプレゼン。

これこそがメニューから選ばれたものを即席で作ることは出来ない「気」が込められた本物の「食」なのです。
・料理人が渾身込めて作った料理を客にプレゼンテーションする
・客が選んだメニューを料理人に「作らせる」

このお店のスタイルは前者です。
料理人のプレゼンテーションとしての本物のイタリア料理をとくとご堪能ください。

美味いよ!

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